20日に日米同時公開された映画「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」のポスターを模した木彫り作品が、富山県南砺市でお披露目された。市内で江戸時代から続く「井波(いなみ)彫刻」の職人が「(主人公らが操る)『フォース』はないけど職人魂はある。それを込めました」と約1カ月かけて彫り上げた。
作ったのは、彫刻師の大野勝人(まさと)さん(54)。約200本のノミや彫刻刀を使って青いライトセーバー(光の剣)を構える主人公レイらを忠実に再現し、アクリル絵の具で色づけした。
作品は高さ72・8センチ、幅51・5センチ、厚さ4・5センチ。限られた厚みの中で「立体感を出すのに苦労した」と大野さん。「R2―D2」と「C―3PO」を的確に表現することにもこだわったという。
井波彫刻による作品づくりは、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」(2015年)、「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」(17年)に続き3作目。いずれも、名古屋市の映画PR会社が井波彫刻協同組合に制作を依頼した。
中学生の頃からシリーズの大ファンだという大野さんは「フォースの覚醒」に続く登板。「今作でシリーズが終わるのは残念だが、携われたことはうれしい。どう評価してもらえるか気になります」と話していた。
井波彫刻の3作品は、20~29日に東京・汐留の日本テレビで催される「最後のスター・ウォーズ」展で展示される。年明けには、富山市婦中町下轡田のショッピングセンター「フューチャーシティー ファボーレ」内のTOHOシネマズファボーレ富山で展示される。(竹田和博)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル